2020年07月12日

誕生日の朝顔

五十八回目の新しい日を迎える同じ日、
一町離れて生活する家人の母より
葉書が届いた。

折り紙で開花した朝顔の色は、
五十八回目の初日を
迎え過ごすような、
初々しいさがある。

再び見直すと、
其れなりに長く重ねてきた
年月のように、落ちついた
色のようにも見えてきて、不思議だった。

母の手で咲かさせた朝顔の葉書を
見つめていると、
なんだかとても愛おしくなった。

来週は、すぐまた会うことになっている。
だが、一町車を走らせた。

お祝いケーキとはいかない。
フルーツヨーグルトにした。
義母に、息子の誕生日に葉書が
届いたと話す。
二人の姉の誕生は覚えているが、
息子のはいつも直ぐ忘れると話す義母。

まさかの
肩透かしだった。
偶然に届いた葉書には、
ちょっぴりセンチになり、
涙目にさえなった私。

苦笑い。
いや、いいのだ。
美しい偶然ではないか。

五十八回目の新しい一日を
既に闊歩している家人。


産み
育んでくれた此れまでの
長い歳月。

義母に会い
暫しの時を過ごせ、
葉書の到着の嬉しさを
伝えられた。

誕生日の
苦笑いは笑いにかわり、
一町思いに耽りながら
帰路についた。

来年も、こうしてすごせるといい。





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Posted by 明くるひ at 09:45 | Comments(0) | 明け暮れのこと
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